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【防犯】劇場型詐欺の手口と対策

2016年05月25日(UPDATE:2016年08月31日)
犯罪・防犯 | , , ,

「オレだけど、事故を起こしちゃったからお金振り込んで」

なんて、もはや詐欺の決まり文句のようになっているので、このフレーズで詐欺にあう方はあまりいないと思いますが、それでも詐欺の被害はなくなりません。

今回は上記オレオレ詐欺の発展系の詐欺の手口やなぜ引っかかってしまうのかなどをご紹介します。

※注意:この記事は防犯を目的としております。犯罪のプロモーション等の目的は一切ございません。

劇場型詐欺とは

劇場型詐欺を色々細かく説明しているサイトはいくつもあるので、ここではざっくりとイラストで説明します。

以下を見てください。

劇場がた詐欺

これは、この記事のために筆者が書いたイラストですが、簡単に言うと

この4人全員グルです。

まあ、これだけで理解できてしまう方もいるとおもいますが、詳しい説明をしていきます。

詳しい説明

犯罪者全員が色々な役を演じることから劇場型詐欺などと呼ばれていますが、なぜこれが有効なのか。まずは、そのストーリを見ていきたいと思います。

1.まずは典型パターン

コサギ

【コサギ】

コサギ:「あーもしもし。俺だけど。ごめん、交通事故を起こしちゃって。今、被害者の方と話してて200万円で決着しないかって言われたんだけど。今俺100万円しか準備できなくて、あと100万円貸してほしいんだよね。」

息子を騙る人物からターゲットに電話がかかってきます。

これはよく聞くフレーズで、オレオレ詐欺のテンプレ通りです。

2.第三者の出現

オオサギ

【ダイサギ】

ダイサギ:「あーもしもし。すいません。お世話になっております。今回の事故の件で、被害者になってしまったダイザギと申します。体のほうは無事だったんですが、車がダメになっちゃいまして。」

これもよくあるテンプレでプチ劇場。

本人とのやりとりだけでなく信ぴょう性を増させるために、最もっぽい登場人物が出現します。

そして、ふたたび、コサギが登場し

コサギ:「ごめん。そういうわけだから今日中に、今から言う被害者の方の口座に100万円振り込んでくれない?もし無理そうなら明日でもいいけど、急ぎだから明日になる場合は受け取りに行くよ」

と、ここまでは、従来のオレオレ詐欺のパターン。劇場型詐欺の手口のなかには従来のオレオレ詐欺パターンから発展するものがあります。

次からは、その手口です。プチ劇場が終わり、いよいよ本編が開幕です。

3.実は詐欺だったこと暴露する

さきほどの詐欺師の話は、いかにも怪しかったですが、それもそのはず。彼らは、この本編を開幕するために、あえて詐欺師らしく振舞っていたのです。

彼らは、はじめからプチ劇場なんかで、お金を手に入れようとしているわけではありません。それでも、そのプチ劇場に引っかかる人もいるかもしれないので、時間を設定していたのです。

今日なら振り込み

明日なら手渡し

電話を掛けて即日入金がなかった場合は、信用してしまったけど何らかの事情で振り込めなかったか、詐欺だと思われたかのどちらかです。この場合、どうせ詐欺だと暴露してしまうので、どちらのタイプもターゲットになります。

即日、入金がなかったターゲットにはこんな電話がかかってきます。

サーロック_ギームズ

【サーロック・ギームズ】

サーロック・ギームズ:「もしもし。わたくし、探偵事務所のサーロック・ギームズと申します。このあたりの方を狙った悪質な詐欺の被害が多発しておりまして、注意喚起でお電話させていただいたんですけど」

探偵を名乗る人物から電話がかかってきます。そして、昨日かかってきた電話は、詐欺だったことを告げます。

この暴露で、ターゲットは「良かった!危なかった!!」や「あー、やっぱりそうだったのか」といった感想を持つことになります。

そこに、次の話題を切り出します。

サーロック・ギームズ:「もし、ご迷惑でなければで良いんですが、警察と協力してその犯人を捕まえたいと考えておりまして、ご協力いただけませんでしょうか?もちろん、犯人との接触は私と警察の方がおこないますので、あなたには一切危害が及ばないようにいたします」

ここまでの会話だけでは、詐欺師なのか本当の探偵なのかはわかりませんが、ターゲットにとっては犯罪者を捕まえることに協力することは、社会的な行動であり、あまり悪い気はしないので承諾します。

詐欺の受け子を捕まえるのは、おとりが有効です。これは実際だまされたふりをして受け子をその場所に呼び出し、現場に現れたところを捕まえるというものです。

サーロック・ギームズも今回その作戦で行くことを告げ、話題はお金の話になります。ここからが彼らにとっての本題です。

サーロック・ギームズ:「100万円もですか!?悪質ですね。。。弱りましたね~。。。警察がバックについてい るとはいえ、万が一のことを考えて本物の現金を用意しておいたほうが良いんですが、うちの事務所から出せる予算が50万円までなんですよ。残りの50万を お借りできませんでしょうか?もちろん、犯人が捕まらなかったとしても、必ず返しますので」

と、普通に考えたら意味不明なことを言い出す。

しかし、ちょっとでも難色を示すと、彼らは言葉巧みにそれを正当化しようとします。

「現金が足らないと、犯人グループから嫌がらせの電話とかかかってくるかも」(脅し)

「現金が足りていれば受け子だけでなく大本の尻尾もつかめる可能性がある」(正義感煽り)

「犯人に持っていかれたとしても、弊社は返さなくてはいけないので、そういう意味でも犯人は全力で捕まえます。ご安心ください」(論点ずらし)

など。しかし、これはそもそも前提がずれています。自分の金が一瞬でも手を離れる可能性がある提案をする時点で99%詐欺だと思っても大丈夫です。

ひとまずは、少し不信感をいだきながらも納得したとして話をすすめていきます。

4.最後の仕上げ

サーロック・ギームズの電話のあと、さらなる第三者が登場します。

ポリサギ

【ポリサギ】

ポリサギ:「もしもし、わたくし○○警察署のポリサギと申します。サーロック・ギームズさんよりお話を伺っております」

出ました。警察を騙るポリサギです。彼の役割は、最後の仕上げ「お墨」を付けることです。

ポリサギ:「この度は、犯人逮捕のご協力ありがとうございます。サーロック・ギームズさんとは長い付き合いで、本当に優秀な方なのでご安心ください。実は○○事件や○○事件なども、彼にご協力いただいていたんですよ」

と、警察が探偵を押し押し。

これにより、ターゲットの不信感を払しょくさせます。

5.劇場型詐欺閉幕

もろもろのやり取りを経て、ターゲットが50万円を持ち出し、待ち合わせ場所で警察と探偵(のコスプレをした人たち)に、お金を預けます。

サーロック・ギームズ:「確かに、お預かりいたします。では、危険なので少し離れたところにいてください。」

といって、ターゲットを離します。これで完了です。

ここまでなってしまうと、ほぼ完全に詐欺が成立してしまい、気が付いたとしてもお金は戻ってきません。(力技とかでないかぎり取り戻せません)

手口のポイントと対策

上記の例はあくまで一例で、劇場型詐欺には無限のパターンがあります。

ですが、どんな詐欺でも共通のポイントがあるので、対策と合わせて説明してきます。

ポイント1:たとえ一瞬でも自分のお金が手から離れる場合は、詐欺を疑う

上記にも、書きましたが、自分から仕事の依頼をしていない場合は、1円も出す必要はありません。

また、警察や探偵が一般人からお金を借りることもありません。

詐欺の「だまし取る」と言葉だけ聞くと

「奪い取る」

というイメージがありますが、

「借りて返さない」

というのも、「奪い取る」とまったく変わりません。

「すぐ返す」

「必ず返す」

などは一切信用しないでください。

あと、お金を貸すときはいかなる場合も「戻ってこない」と思ったほうが良いです。

(これは、メンタル面の対策ですが、重要です)

ポイント2:信憑性を持たせるために第三者が登場しまくる

相手を騙すというのは、相手に信用されるということです。そして、その時、詐欺師がよく使う手段が第三者の登場です。

人間は自分一人の考えだけでは、あまり行動を起こしませんが、他人の意見をもらうことによって積極的に行動するようになります。

例は、ヒール役をあえて作ることにより、詐欺師の一部をターゲットの味方だと信用させて、意見という名目でお金を出させるように誘導していました。

「電話の相手を全く信用するな」とは言いません。そうなってしまうと人間不信となってしまいます。

なので、内容をよく聞いて、よく考えてみることが大切です。

一度電話を切って考えてみるのも有効です。

詐欺師たちは、こちらに考える時間を与えないように、さまざまなことを急かしてきます。しかし、どんなに急かされても一度電話を置きましょう。また、言っていることがおや?って思った場合は、実際に警察相談しましょう。

あまり知られていませんが、警察への相談は以下の番号ですることができます。

#9110

(シャープ・きゅう・いち・いち・れい)

ポイント3:どんなに少ない金額でも、自分のお金を他人に渡さない。

ポイント1と重複する部分でもありますが、どんなに少ない金額でも、自分のお金を他人に渡してはいけません。

例でも200万円→100万円→50万円と金額が下がってきておりますが、これは数字のマジックを狙っていて、だんだん値段が下がることにより、安い気がしてくるというものです。

まあ、このくらいなら安いし、大丈夫だろうという思考になってしまうと警戒心が薄れてしまいます。

安い=大丈夫ではありません。

例の50万円は一般的な感覚からすると大金ですが、手口によっては5000円という金額でも詐欺の実例があります。

金額は思考を惑わしますが、実際の金額は関係ありません。

まとめ

今回は劇場型詐欺について見てきましたが、世の中にはこれ以外の詐欺もたくさんあります。

また、劇場型詐欺もこれはほんの一例で、無限にパターンがあり、手口もどんどん巧妙化してきています。

この記事が詐欺被害から身を守るための知識の一つになれば幸いです。

※この記事に出てくる例は、TVや新聞などの実例の情報を元にしておりますが、解説しやすくするために、筆者が多少の改変を加えております。

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