【防犯】安全なパスワードの作り方とその管理方法

2016年06月8日（UPDATE：2016年08月31日）
犯罪・防犯 | なりすまし , パスワード , 乗っ取り , 強力 , 防犯

WEBのサービスを利用する場合、ほぼ確実に必要となるパスワード。
強力なパスワードを作るのは簡単ですが、それを管理するのがかなり大変です。
そこで、今回は筆者なりに色々試して一番良かった管理方法をご紹介します。

強力なパスワードの定義

• 最低でも8文字以上の文字数で構成されている。
• パスワードの中に数字や、「@」、「%」、「”」などの記号も混ぜている。
• パスワード内のアルファベットに大文字と小文字の両方を入れている。
• サービスごとに違うパスワードを設定している。

参考：http://www.ipa.go.jp/chocotto/pw.html

パスワードを生成する

まずは、上記の条件を満たすパスワードを生成します。
このパスワードの要件を満たすことは難しくはありません
例えば以下のようなサイトで、設定してポチッとするだけで
http://www.luft.co.jp/cgi/randam.php

Ss5#_tRgcJ

この通り。上記要件を満たす強力なパスワードの文字列がでてきます。（これはまだ完成ではありません）
※筆者のおすすめは10文字以上です。

パスワードを管理する。

ではいよいよパスワードの管理方法です。
パスワード管理の基本は、

「記録領域」＋「記憶領域」＝パスワード

です。
大切なのは「記録領域」と「記憶領域」の二つが揃わないとパスワードを導き出せないというところです。
これはフェイルセーフ的な考え方ですが、万が一記録している情報が盗み見られてしまったとしても、すぐに突破されることはありません。

記録領域

「記録領域」は強力であるべきです。つまり先ほど生成したパスワードのフレーズをそのまま使ってしまいましょう。

例）Ss5#_tRgcJ

記憶領域

「記憶領域」は記憶しなくてはいけないので、覚えやすい「何か」にする必要があります。

例）bokunonamaehapucci
例）（数字はすべて1を足し、最後の文字を1文字消す）

 

ここまでくれば、あとは読んで字のごとく管理すれば良いのですが、幾つか例をあげてみます。

フレーズ系

記録領域は
Ss5#_tRgcJ

記憶領域は
bokunonamaehapucci

つまり
Ss5#_tRgcJ + bokunonamaehapucci = Ss5#_tRgcJbokunonamaehapucci

パスワードは
Ss5#_tRgcJbokunonamaehapucci

可変系

記録領域は
Ss5#_tRgcJ

記憶領域は
（数字はすべて1を足し、最後の文字を1文字消す）

つまり
Ss5#_tRgcJ + （数字はすべて1を足し、最後の文字を1文字消す） = Ss6#_tRgc

パスワードは
Ss6#_tRgc
※可変によって文字数を8文字以下にしないように注意してください。

 

すごく簡単ですがこれだけでもそれなりに強力になります。アイディア次第でいろいろできますので、自分なりのものを試してみてください。
そして、記憶領域だけを自分の頭に記憶していれば、そのパスワードは簡単には突破されません。（この記憶領域を忘れてしまうと大変です。心配な方は、記憶領域をメモして、それこそ開かずの間のような場所に、厳重に保管してください。）

さいごに

「パスワードを複雑にすると煩わしい」という人がいますが、だからといってパスワードを簡単にして良いというわけではありません。煩わしいくらいでちょうど良いのです。ネットの特性上、パスワードを突破されると被害者になると同時に、加害者になってしまうことが多々あります。そのどちらにもならないように、より強固なパスワードにすることが大切です。

パスワードはどんなに複雑にしていても、完璧に守れるというわけではありません。
なるべく外ではパスワードの入力を行わず、デバイスにもセキュリティロックをかけるようにして下さい。
どうしても、外で必要に迫られた場合は、周囲から見られないように注意して入力を行って下さい。特に沼の底（東京）では「障子に目」が当たり前です。